デジタルカードゲーム概論

はじめに

これはklis超絶雑 Advent Calendar10日目の記事です(一日遅刻しちゃいましたてへぺろ)。
ほかにもフレッシュな16生の方々が面白い記事を書いてくださっているので、是非どうぞ!

 

自己紹介

自分以外klis16のアドベントカレンダーに空気を読まず登録したklis15のたにみつと名乗るものです。
よゎいシステム主専攻で、大学では卓球同好会とか文芸部とか春日ラーニングコモンズのチューターとかやっています。あと去年まで(書類上は今も?)クラ代でした。
アドベントカレンダーなるものに参加したのも初めてです。一昨年は右も左もわからない新入生でしたし、去年はあんまり活動的ではなかったので。
で、今年も参加するか悩んでいたんですが、klisアドベントカレンダーの方は割とつょそうな人がたくさんいてあれだなーと思っていたところ、まきいしさん(@nowork_noota)がこんな素敵なアドベントカレンダーを企画してくれたので、「やったー!老害だけど参加して良いー!?」みたいなことを聞いたら快くオッケーの返事を出してくださったので、「やったー!」って参加しています。老害だけどごめんね。

そもそもデジタルカードゲームって?

本題に入っていきます。
この記事をざっくりいうと、僕が大好きな「ハースストーン」という両ゲームの布教が主になります。ただ、それを中心としてですがハースストーン以前のデジタルカードゲーム(以下DCGとします)とか、シャドバとかのほかのDCGについても語ります。
DCGが具体的に何かというと、アニヲタwiki[1]によると「コンピュータやスマートでばいす上でデータ化されたカードを用いてプレイするカードゲーム」と言っています。ただ、これだとキャラをカードとして扱っているスマホゲームの大半が該当してしまうので、TCG(トレーディングカードゲーム遊戯王、マジックザギャザリング、デュエルマスターズなど)ライクなものをこの記事では指すことにします。
DCGの歴史はハースストーンというゲームから語られることが多いです。これはアメリカのブリザードというかなり有名なゲーム会社(日本ではあんまり名前が知られてないですが、最近だとオーバーウォッチなんかを開発したところです)が作って、現在だと全世界で7000万人のプレイヤーがいるゲームです。
去年の世界大会の賞金総額は100万ドルで、優勝すれば一攫千金になるゲームであることは間違いないでしょう(ほかのいわゆるe-sportsと比べると少し賞金額は落ちますが、それでも相当なものです)。
で、日本ではその文脈を受け継いだシャドウバース(cygames社)というゲームがかなりのヒットを誇りました。1000万ダウンロードを達成し、去年は110億円の売り上げだったそうです。今年に入ってもRAGEやJCGなどの大会を数多く開催していて、日本国内でとても強いコンテンツになっています。
僕自身プレイしてみたんですけど、イラストが既存のスマホゲームの絵師の方で日本向けの綺麗なイラストで、内容もハースストーンよりも運要素を大きく減らし、ストレスが少なくプレイできるように作られていると感じました。中盤以降にパワーカード(めっちゃ強いカード)をたくさん作ることで、一戦の長期化も防いでいて、何より日本国内でユーザーが多いのでおすすめできるゲームです。

歴史

そもそもDCGってハースストーン以前もあるって僕は考えてます。
やったことないですけど、オンラインゲームでいろいろありました(タイトルはど忘れしている……インターネットって最新の情報以外調べるの難しいですよね)。
また、コンシューマーでもカードヒーローとか、カルドセプトとかいろいろありましたし。
あとブラウザゲームでおすすめなのが「カードコマンダー」ってやつです! これは完全無料で、毎ターン1枚しかカードが使えないので採用されている色からの読み合いが熱いゲームなんですよ! 高校時代に数千戦したんですけど、ネックは更新がほとんどないことですかね!
あと海外だと「shadow era」というゲームがあって、ほとんどマジックザギャザリング(というかTCG、DCGのほとんどはマジックザギャザリングの文脈を受け継いでますしね)。こっからTCGの歴史に入るとそれはそれで長いので、それは有識者にお願いします。僕、TCGデュエルマスターズを10年くらいやっただけで、今はたまにマジックザギャザリングのドラフトをするくらいなので。

つまり大事なのは、ハースストーン以前にもいろいろなDCGがあったけど、ハースストーンのヒットによってシャドウバースが出てきて、そのさらなるヒットで後追いがめちゃくちゃたくさん出てきたってところです。(別にこれはシャドバはハースのパクりだ! って言っているわけじゃないです。特に創作の場では換骨奪胎の繰り返しが重要なので。小説なんかでもコピペしなきゃパクりじゃないと僕は思ってます)

推しポイント

で、まぁお前はなんでハースストーンを中心としたDCGを推しているんだって話ですよね。
そもそも僕は小学校上がる前から高校の途中くらいまでずっとアナログなカードゲーム(デュエマが主ですが、バトスピポケモン遊戯王MtGガッシュベルウィクロスには触れました)にハマっていたんです。
紙のゲームは短い時間である程度の成功体験を得られるし、大会などの目標もあるし、デッキを組むのも楽しいし、友達とのコミュニケーションツールにもなるし最高なんですよね。
それで僕はカードゲームっていうのにめちゃくちゃハマり続けているわけです。
高校時代は自作カードゲームなんかも作りました(大学入ったらてきとーなデジタルカードゲームを作りたいって言う思いもあった……今は割と忘れ去られた記憶……)
デジタルも前述のカードコマンダーを中学の頃にやり始めましたし、カルテとか、Shadow eraも大学上がる前にちょっとだけ触りました。
カードゲームを自作している段階からデジタルカードゲームへの夢って言うのは持ち続けて、大学1年生の段階である程度それが結実したのはうれしいことです。
話が逸れている!
じゃあカードゲームにはプレイの楽しみと環境の楽しみがあると思うので、分けて推しますね!

プレイの楽しみ

雑にカードをわちゃわちゃしてしたいことをするのは楽しい
相手のしたいことをわちゃわちゃして邪魔するのも楽しい
最初からゲームプランを考えて、それを完遂するのは楽しい
相手のプランを邪魔しながら、自分のプランを通すのも楽しい

そう! こんな楽しみがあるんです! 僕たちカードゲーマーはデッキを組むときからそれがプレイでどのように遂行されるかを妄想して! うまくいったら楽しい! うまくいかなかったら悔しい!
で、この悔しい部分も大事なんですよね。失敗がないと成功の楽しみが大きく減っちゃうんで。カードゲームはシステム的にそこが保証されてます。
また、デジタルなんで相手が見つかりやすい! プレイ人口が多ければいつでもできるぜブラザー! みたいな感じで、いつでも相手が見つかります。
反面、その相手は"友達"じゃないことがほとんどなので、ネタデッキを使う環境が少なくなりがちなのもデジタルカードゲームの弱点です。ただ、オンラインで友人とゲームをする環境っていうのはどんどん整ってますし、Skypeとか、discord(ゲーム用のSkypeみたいなのです)でわちゃわちゃしながら遊ぶので良いと思うんですよね。
友人宅で馬鹿笑いしながらネタデッキをプレイするのも楽しい!
ハースストーンはネタカードとか、ランダム性が高いカードが多いのでそういうわちゃわちゃがしやすいです。後から登場したキーワード能力(よく出る効果を略して固有名詞にしたやつです)で、使い続けられているのが発見(指定されたカードプールからランダムに3枚表示されて、その中から1枚選ぶ能力です)であることからも明らかですね。
ヨグサロン(クトゥルフ神話の生物です。カードゲームクトゥルフ好きだよね)ってカードはランダムな呪文をこのゲーム唱えたスペルの枚数使います! デジタル!って感じですね。
まぁこんな感じで、デジタルだからこそ、デジタルでもできる楽しみっていうのはめちゃくちゃあります。
やっぱりいつでもプレイできるっていうのが大きなところですが、だからこそいつでもプレイできないプレイ方法に価値が出てくるんですよね。
それはそれとして勝ちたい。毎月レジェンド(ハースストーンの一番上のランク。毎月リセットされる。僕は今まで2回だけ行きました……)行きたい!!!!

環境の面白さ

当然なんですけど、カードゲームでもなんでも趣味ってクラスタができるんですよね。好きな人同士の集まりっていうんですか?
コミケしかり、ゲームマーケットしかり、ゲーセンしかり、文学フリマしかり。なんでもありますよね。
で、カードゲーム(特にDCG)の何が面白いって、環境でゲーム性が変わるんですよ。そりゃあそうです。クラスタで関わっている人が対戦相手なんですから。
流行廃りが出やすいんですよね。環境を読み合いながら、流行のデッキが変わって、それに対抗するデッキが出てきて……環境を読み切るの、めっちゃ楽しそうじゃないですか?

あと、その中でも強い人ってのがいるわけです。そういうひとは大会とかに出て、賞金をもらえる。その様子は動画配信サイトで配信されるわけですが、それが海外の有名プレイヤーとかとも戦う!
クラスタでの有名人同士が覇権を争っているのめちゃくちゃ楽しいんですよね! 日本人が勝つこともすごいうれしい!
半年くらい見ていると海外のプレイヤーの名前も覚えてきて、お! あいつやん! すげー! みたいな感じで推し選手も出てくる!
自分も頑張ればその境地に立てるかもしれない!
有名プレイヤーはたいていSNSにいますし、勝ち続けたり月の初めなら対戦するかもしれない。日本人の有名プレイヤーも賞金付き大会なら当たるかもしれない!
昔ハースストーンの日本選手権(今はアジアで一括で選手権して、ベスト4になったら世界レベルの選手権になります)で優勝した人と当たってめっちゃうれしかった!
まぁどんなところでも同じですけど、クラスタにいるっていうのは楽しいよって話ですね。

で、やっぱり好きなことについて友人と話すのは楽しいんですよ。じゃないと運動系以外のサークルとかないっすよねたぶん。知らんけど。
たとえば新しいパックが発売する前に強い! とか弱い! とか壊れ! とか叫ぶのは楽しいし、友達とこのデッキどうよー、このカードどうよー。最近どうよーみたいに話すのはほんと楽しい。
カードゲームじゃなくてもこれはできるんですけど、カードゲームはこのネタがデッキとか環境とかカードとか選手とか大会とかでほかのゲームに比べて引き出しが多い感じがあります。
そういう総合的な楽しみができるってこともカードゲーム、特にDCGの良さかもしれません。

 

おわりに

ハースストーンの新パックに熱中していたらアドベントカレンダーに一日遅刻していたので非常に申し訳ない限りですが、それくらい熱中できる素晴らしいコンテンツだなということが一端でも伝わっていればなって思います。
機会があれば、是非、対戦や観戦をしてみましょう!
ハードルが高いなーって思うそこのあなたも、ハースストーンではつい先日にアップデートと同時に無料で一人でできるアドベンチャーモードに新しいものが追加されました!
ゲーム内でデッキを強化していく、カード資産も必要ないモードですので、是非プレイしてみてはいかがでしょうか!

 

[1]https://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/37347.html